はじめに

2020年新型コロナの感染拡大で引き起こされた環境の変化は、人々の生活、働き方、社会、そして意識を大きく変えています。

例えば、人の行動を大きく変えました。場所や時間の制限が少なくて済む、ネット購入、オンライン会議、リモートワーク、リモート学習などが加速しディジタル技術の活用が広がりました。一方で人の移動が伴う飲食や宿泊、公共交通の需要は激減しました。

又、いのちを守る医療、衛生的な生活環境、自粛にみられるように個人の倫理を企業の経済活動よりも優先しなければいけないという意識の変化も出てきています。

このような変化は完全に元のように戻らない変容であり、変容した新常態がどのような世界かはまだはっきりと見えていませんが、グローバル規模で水面下では既存の枠組みが崩れ、大きく転換していることは確かです。

新型コロナ禍よりも前から地球温暖化、ディジタル化、グローバル化、日本では少子高齢化等は確実に進んでいた所に今回のコロナ禍で一層、それらの影響が顕在化し、事業の継続が喫緊の課題になっています。

持続可能な企業活動は、持続可能な地球の資源・環境や地域社会の上に成り立っています。

そして、その企業活動を支えているのは人間である社員であり、持続可能な働き方ができて社員として仕事を続けることができます。

変化が早く、不確実で、複雑で想定していなかったことが次々と起こる状況をVUCAと呼びます。

このようなVUCAの時代を企業が生き抜いていくためには自社の強みを知って自ら顧客を創っていく力、すなわちマーケティング力が必要です。

チャンスは変化があるところにしかありません。

従ってポストコロナ時代にまず必要なことはニーズの変化を捉え自社の強みを活かしてターゲットを定め、新しく市場、顧客を開拓し、新規案件を創出し続けるマーケティングの重要性をしっかりと認識し、磨き上げ、売上に成果にむすびつけるマーケティングの実践力です。

マーケティングは新製品開発、販売促進、広告宣伝、市場調査等の狭い範囲の活動や機能ではありません。

開発・製造・販売・財務・人事等の全社の機能を統合し顧客のニーズや課題に応えていく中核活動であり、顧客視点の経営そのものがマーケティングといえます。

従って、トップからボトムまでの全社員が「マーケティング思考」を習得し、市場・顧客対応力を高めてゆくことが求められています。

このブログではB2Bマーケティングについて連載で投稿してゆきます。